ラクチパンノキの実の味と健康効果



ラクチパンノキの味

 

少なくても日本ではクワ科の果樹というと、かなりマイナーな存在です。通常の無花果や桑以外はどうにもパッとしない存在であり、熱帯果樹としても、非常に大きくなることで有名なのはジャックフルーツ(パラミツ)、コパラミツ辺りです。

 

しかしながら、実際にはローカル的に消費されている果樹が各地にあるわけで、フィリピンやマレーシアではニオイパンノキ、大洋州から世界中に伝播しているパンノキ、台湾のカンテンイタビ、中国渡来のハリグワなどがあります。主に南アジアでは、半野生状態のラクチパンノキがおおいに利用されているようです。

 

やっとラクチパンノキが出てきましたね!果実は大きく、男性のこぶしほどもある場合があります。通常でも女性のこぶしほどはあって集合果になり、中身はと言うと、他のクワ科果実と大きく変ったところはなく、同じ作りになっています。

 

果実は枝先の幹に特に多くつき、オレンジ色になったら熟していることになりますが、摘果後に少し追熟させることでより柔らかくなります。仲の果肉は柔らかいのですが、やや果汁が少なくて酸味があるそうです。独特の優しい甘みや芳香があって、多少食べにくい果実ですが、なかなか美味しいという評価です。

 

ただ、非常に日持ちが悪いそうで、産地で食べるより方法はなさそうです。この点はちょっと残念ですね。